解散した松原工房の貴重な在庫です。

美しいトルコブルーは、松原工房のオリジナル釉薬です。

解散に際して、
この釉薬を使用したり販売できるのは
この世で奥田容子と太田祐子のみ、
という契約書を交わしました。
今後この釉薬で食器が作られることがあっても
もう松原工房のハスのマークは入ることはありません。

そもそもカラフルな絵付けを得意としていた
松原工房が単色の釉薬を開発した理由というのは、
保険のようなものです。
この先、どちらかがケガや病気で製作できなくなっても
個性的な釉薬を持っていれば、どちらか一人だけでも
生産を続けられるだろう、との考えからでした。

実際、トルコブルーは２００７年頃に開発されましたが
たくさん販売したのは奥田が妊娠、出産、育児の時代の
２０１５年～１７年くらいです。
本当にあってよかった、トルコブルー、、


松原工房解散直前の頃に
一枚でも多く、最後の最後まで作りたい、、！の頃に
作られたお皿です。
絵付けの手間がないとはいえ、それでも丁寧に作らないと失敗の多い製品でした。


不思議なもので
追い立てられた中で作った作品にこそ
静謐さが宿るときがあります。（ヒット曲ってそうですよね）


このお皿を見ると
あの忙しく過激だった時代の、
その水底にある
透き通った美しさを思い出します。


直径18.4cm（約６寸）


手ろくろ成型・マット
電子レンジ可・食洗機可・オーブン不可

手づくりのため、多少の個体差があります。

トルコブルーの釉薬の特質上、
結晶の様なキラキラや小さなクレーター粒が出ていることがありますが、
使用には問題ありません。景色としてお楽しみください。