朝顔ごはん碗 赤ストライプ

食器にも流行があります。

洋服に比べると信じられないくらい
ゆっくりゆっくりとした動きですが
やっぱりあります。

食べ物の流行、ライフスタイルの変化は
ゆっくりと少しずつ進むので
10年単位で見ないと実感できないものです。

食器の販売をしていると
買わされないぞ!と警戒する方たちが
よくいうセリフに

「もう食器はたくさんあるのよ!捨てなきゃいけないのよ!」というのがあります。

その食器はどれくらい古臭くて
使われていないんだろう、、
もしかしてそれを使い続けてたらすごく嫌だな、、
と、こちらも意地悪な気持ちになってしまいます。

食器にもちゃんと流行があって
もう使われなくなったものにはきちんと理由があります。

この朝顔碗は昭和50年代くらいまで
茶碗といえば、この形でした。

しかし今はほとんど見かけません。
平成末期には
それをデザインとして位置付け直した
波佐見町のメーカー「白山陶器」と
松原工房しか作っていなかったかもしれない(言い過ぎかもしれない)

朝顔碗は持った時の手の形が美しく、背中が伸び、
少量でもきれいに大盛りに見え、
すぐ冷めるゆえに昔はさらに蓋がついたもので

つまり
ちゃぶ台が食卓で
保温ジャーがなく、おひつの時代に
お母さんがよそってくれたご飯碗です。

個食で電子レンジのダイニングテーブルの時代には
必然的に消えていくものでした。
今はふんわりと丸く、やや大ぶりな茶碗が主流です。


自分専用(属人器と言います)の器は世界でも珍しいもので、
ご飯茶碗はその代表です。
自分だけの器で、1日3回。使用頻度はとても高い。パンツより多いかもしれない。

冷静に自分のご飯茶碗が
自分の食生活とあっているか、
雰囲気と合っているか、古臭くないか、
たまには見てみてもいいかもしれません。



直径14.7cm 高さ5.8cm
持った時のサイズはこんな感じ

ろくろ成型・手描き絵付け・つやあり
上絵焼成のため電子レンジはあまりおすすめしません

手づくりのため、多少の個体差があります。
販売価格 3,780円
在庫数 売り切れました
SOLD OUT

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